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昔の空の旅-1961年6月の航空時刻表

非常に多い「昔の航空時刻表を見たい!」というリクエストにお応えして、何回かシリーズで昔の航空時刻表をアップしたいと思います。

まず初回は1961(S36)年6月に日本交通公社が発行したものです。



当時、日本には「日本航空」「全日本空輸」(全日空)といった大手のほか、伊豆諸島路線を運航する「日本遊覧航空」、北海道内に展開する「北日本航空」、関西を拠点に水陸両用機で西日本に路線を伸ばす「日東航空」といった中小航空会社が存在しました。
あとの2社は1964(S39)年に合併して「日本国内航空」となり、その後「東亜国内航空」→「日本エアシステム」と変遷して今日のJALに至る会社です。
「日本遊覧航空」は「藤田航空」となり、その後全日空に吸収される会社です。

当時はまだ国内線にジェット機は就航しておらず(日本航空が国内線にジェット機を初めて導入したのはこの年の9月のこと)、すべての便がプロペラ機による運航でした。

全日空はイギリスからリースしたバイカウント744が最新の機体ですが、ちょうどこの年の夏からは少し大型のバイカウント828、またオランダ製のフォッカーF-27「フレンドシップ」も導入されます。

airtimetable1961_2.jpg

全日空は、バイカウントやコンベアといった新鋭機と古いDC-3では運賃に差があったことがわかります。
なお、日本航空と全日空が共通の冬期割引運賃を設定していたことが読み取れますが、当時はまだ航空輸送産業自体が成長期だった上、両者は新鋭機の導入によるサービス改善を巡って火花を散らしており、過当競争を避けようという意識が作用した結果がこうした横並びにつながったのです。

実際、時刻表の中で注目してほしいのは、東京~札幌間の以下のスケジュールです。

JAL605便 東京 9:35 → 札幌11:50 機種:ダグラスDC-7C
ANA51便  東京 9:30 → 札幌12:10 機種:コンベア440

JAL507便 東京11:00 → 札幌14:00 機種:ダグラスDC-4
ANA55便  東京11:30 → 札幌13:35 機種:バイカウント744 

JALとANAが使用機の違いによって抜きつ抜かれつの激しい競争を繰り広げていたことがわかるでしょう。

羽田・伊丹・八尾で遊覧飛行が行われていたのも時代を感じさせます。

(画像をクリックすると拡大します)
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tag : 日本航空の歴史 羽田空港の歴史 昭和史

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プロフィール

ttmuseum

Author:ttmuseum
「20世紀時刻表歴史館」館長。
サラリーマン稼業のかたわら、時刻表を中心とした交通・旅行史関連資料の収集・研究・執筆活動を行う。

<著作>
「集める! 私のコレクション自慢」
(岩波アクティブ新書・共著)

「伝説のエアライン・ポスター・アート」
(イカロス出版・共著)

「時刻表世界史」(社会評論社)

その他、「月刊エアライン」「日本のエアポート」(いずれもイカロス出版)、「男の隠れ家」(朝日新聞出版)などに航空史関係記事を執筆。

<資料提供>
「昭和の鉄道と旅」(AERAムック)
「日本鉄道旅行地図帳」(新潮社)
「ヴィンテージ飛行機の世界」(PHP)
の他、博物館の企画展や書籍・TVなど多数。

「時刻表世界史」で平成20年度・第34回交通図書賞「特別賞」を受賞。

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