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(かなり偏った)バルト三国旅行報告~その1

Twitterでも既報のとおり、12日から一週間の日程でバルト三国へ行ってきました。
本エントリーにて極めて偏った観点から(笑)道中を報告させていただきます。

成田からヘルシンキ経由で13時間かけてリトアニアのヴィリニュスへ。
今年は12月にしては暖かく、雪ではなく雨上がりのエアポートに到着。

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手荷物受け取りエリア。
弧を描く柱がエレガント。おお、共産系レトロ建築はスゲー!と旅のはじめから大感動。

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手荷物を受け取って到着ロビーへ。天井からはシャンデリア。宮殿か?この空港は・・・

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ヴィリニュス空港のHPによると、このターミナルは1954(S29)年10月に完成。時まさにスターリン時代ですが(正確にはスターリンは前年に死去)、意外とシンプルでおとなしい外観ですね。ロシア古典主義様式のボリショイ劇場をシンプルにした感じ。
設計は Dmitry Burdin と Gennadiy Yelkin という2名だそうですが、『戦争による収監者(戦犯・抑留者だろう)によって建てられた』と上述のHPに記載があります。
なお、文化財にもなっているこのレトロなターミナルは到着客専用として使われており、出発の場合はこの建物の裏、駐機場側に増築された近代的な施設の利用となります。

ホテルは駅の目の前だったので、翌朝に早速ヴィリニュス駅へ。空港と似通った外観ですが、こちらは19世紀の建築とのこと。
ちなみに、これは午前8時頃の撮影です。高緯度地方なので朝は遅く、明るくなるのは9時頃でした。

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エントランスを入ると大広間。

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大広間の奥に待合室があり、ホームへの出口が見えます。
ヨーロッパの駅だけに、改札口はありません。

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ホームの様子。『世界の車窓から』風(笑)

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切符売り場は中央ホールの両翼にあります。国際路線と国内路線に分かれており、これは国内路線の売り場。
海外の駅にありがちな、やや薄暗い佇まいです。そういえばホテルも“節電営業”で暗かったのですが、幸か不幸か日本で慣れていてあまり違和感はなく。

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駅前はバス乗り場になっており、普通のバスのほかにトロリーバスも発着していました。

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マクドナルド・ヴィリニュス駅前店。共産主義を含む激動の時代を生き抜いた駅舎と資本主義の申し子のコラボ。
リトアニア、ラトビア、エストニアとも、マックは普通に街中にありました。物価は日本と比べて安く、バーガーとポテト・ドリンクのセットが400円しない程度でした。

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ヴィリニュス駅の2階には鉄道博物館がありました。
火曜から金曜の9時~17時と土曜の9時~16時に開館。大人3リタス。(1リタス=約30円なので、ざっと100円位)
マグカップやキーホルダーなど、マニアにはうれしい“リトアニア鉄道オリジナルグッズ”も販売。

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1966(S41)年開館なので、館内にはソ連時代からの鉄道系ハードウェアがぎっしり展示されています。
CCCPと書かれた紋章は、ソ連時代に機関車側面に掲げられていたエンブレム。

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壁には鉄道開業から現在に至るまでの年表や写真・資料を展示。

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戦前の駅事務室?を再現したイメージ展示の机上に置いてあった1933(S8)年の時刻表。これは是非ともいつか入手したい!

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次はヴィリニュス市街編です。
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プロフィール

ttmuseum

Author:ttmuseum
「20世紀時刻表歴史館」館長。
サラリーマン稼業のかたわら、時刻表を中心とした交通・旅行史関連資料の収集・研究・執筆活動を行う。

<著作>
「集める! 私のコレクション自慢」(岩波アクティブ新書・共著)

「伝説のエアライン・ポスター・アート」(イカロス出版・共著)

「時刻表世界史」(社会評論社)

「時空旅行 外国エアラインのヴィンテージ時刻表で甦るジャンボ以前の国際線」(イカロス出版)

その他、「月刊エアライン」「日本のエアポート」「航空旅行」(いずれもイカロス出版)、「男の隠れ家」(朝日新聞出版)などに航空史関係記事を執筆。

<資料提供>
・航空から見た戦後昭和史(原書房)
・昭和の鉄道と旅(AERAムック)
・日本鉄道旅行地図帳(新潮社)
・ヴィンテージ飛行機の世界(PHP)
の他、博物館の企画展や書籍・TVなど多数。

「時刻表世界史」で平成20年度・第34回交通図書賞「特別賞」を受賞。

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